文フリ大阪で頒布する小説のご案内 スペースD-17
こんにちは、タイトルどおりの内容です。
スペース【D-17】にて、小説【2oH-2o39】を頒布します。
オムニバス短編と見せかけておいて、全4章入っています。
架空の現代ぐらいから、架空の未来それぞれの暮らしの内容です。
よろしくお願いします。
頁数は確か102です。もしかしたら104です。
600円ということになりました。
部数はそんなにないです。びっくりするぐらい少ないです。
本書を読んだ人同士での、
コミュニケーションが広がればいいなと思って書いたのですが、
そんなにたくさん部数を印刷できるものではないですね。
ひとまず、文庫サイズにしたので、持ちやすいと思います。
ぐっと握れます。本棚に立てて差し込むのにも良いですよ。
通称「青い本」です。
次は暖かい色の本が書きたいなとか、
物語としての出来とか、キャラクター性の強さとか、
そういうのも書いてみたいなと思いました。
ジャンルが変わっても、作ろうと思うモチベーションは、
元の本が評価されて得る部分が多いので、どうかなあとは思っています。
台風が来そうですが、どうしましょうか。
外にカレー屋さんとドーナツ屋さんの屋台があるんじゃないかと思うんですが、
大変だなあと思います。
両方行きたいと思っていたのですが、そういえば、
イベントで出ている食事のお店に、行ったことがなかったなとか、
そういうことを思いました。
文字や文章についての雑感20160725
まだ小さな頃、周囲にあるいろいろなものの彩りを強く感じるような夏に、好奇心から山へ分け入って迷子になったことがある。最初は獣道なのか雨水の通り道なのかわからない道を進んでいたのだけれど、途中にある倒木を乗り越えた先の細いみちのようなものを進み、自身の腰ほどの高さまで伸びた雑草を踏み分けて分けて行きふっと疲れて、振り返ると道がなくなっていた。
少し戻ってみたのだけれど、足場が悪くて何度も転びそうになった。一歩、一歩と踏みしめることができる場所を選びながら戻っていたはずだけれど、なかなか道が現れない。
そうして疲れきった頃に、うろたえることの不利を感じて腰かけた丸くて一抱えもある大きさの石に、思いもかけず文字のような窪みが刻まれていた。
見回すと同じような大きさの石があちらこちらに埋もれていて、苔に覆われて正体のわからないものもあったけれど、地蔵の形が浮かぶもの、それから、漢字らしきもの、それはかつてここに人がいた痕跡と思われて、わたしの心を落ち着かせてくれた。
このようにして、私は文字や文章を好きになる。それは、人の生きたことを伝えて、残して、示すものである。それは、それを記した者が朽ち消えた後も残ることがある。そしてそれに思いを馳せるひと、読み取ろうとする人がいる限りは、軌跡としてあり続ける。それは錯誤でもある。不思議なことだと思う。